幸せになる能力 1

 

朝になると好きなコーヒーを水筒に入れておいてもらって、いつでも飲めるようにしています。直接飲める形の水筒なのですが、自分の気に入ったカップで飲む方が美味しく感じます。多分、自分にとってコーヒーを飲む行為は水分やカフェインの補給だけでは無くて心のゆとりを持って幸せを感じ大たりする大切な時間なのです。ほんの小さなことですが、幸せ=生きるエネルギーが大きくなっている事に気が付きました。

長年、「子どもの今と未来の幸せ」について考えて色々な本も読みました。脳科学については特に興味深かったです。愛情や気持ちの問題を科学にされると、教師生活40年(余りのながさと自分の未熟さに愕然としています)の私にとっては少し穏やかではない気持ちですが、大変に興味深いものがありました。脳で分泌される幸せを感じるホルモンはたくさんあるようですが、セロトニンオキシトシンドーパミンがかなり大切な要素を含んでいる様です。それぞれに役割があり、大まかに分けると、セロトニンの働きとは心と身体を健全にしてくれ、オキシトシンは他人との繋がりによって生まれ、暖かく幸せな気分になれる働きをしているそうです。そして、ドーパミンは成功などの嬉しい時に分泌され快感を味わえるそうです。安心ホルモン、やる気ホルモン、快感ホルモン。との分類をしている先生もいらっしゃいました。幸せの方程式は、まずセロトニンで身体的に健康な状態でいて、オキシトシンで豊かな人間関係を作り、ドーパミンでやる気になって、色々と挑戦し快感を得る。と言った流れになるのが理想かも知れません。

つまり、幸せを感じる。或いは幸せになる為には、自分で幸せになると決めて獲得していけば誰でも幸せになるということです。幸せは与えられたり、運命的に出会えたり、誰かが与えてくれるものでは無いのです。自分でその能力を獲得していく事しか方法はないのです。自分で幸せになると覚悟を決めて幸せに、なっちゃいましょう。(次号に続く)

(2021年9月)