教育方針2(2006年10月)

教育方針1の続きです。少し具体的に書いてあります。もっと子どもたちとしてみたいことがある事に気が付かされました。昔の自分に背中を押されているような気がします。(2020年5月)

 

教育方針2(2006年10月)

 もうひとつ大切なことは、日々の活動を通してうれしい体験や発見をいっぱいしてほしいのです。「楽しいね。嬉しいね。綺麗だね。いい匂いだね。美味しいね。」の体験をします。少々無理やりでもこれらの気持ちを引き出します。いろいろなことを体験することは面白いんだ。生きていることは素敵なことがたくさん起こるんだ。このことを体験し心にしみこませてほしいのです。勉強も遊びも、新しい体験という意味でまったく同じなのです。大切なことは体験すること、何かを知ることは楽しいことなんだということを印象付けることです。

 幼児期は出来ることを目的とするのではなく、将来学習する内容がよりよく理解するために、さまざまな体験を通して想像力を豊かにすることが大切です。砂で山を作り、川を作り、水を流し急なところは水が早く流れ、平らなところでは水が溜まり又流れる。川は蛇行するとどんどん崩れてしまう。おままごとで葉っぱをちぎると薄い皮がむける。筋がある。サツマイモや大根を使ってスタンプを作る。真横に切ると丸くなる、斜めに切ると楕円形、縦に切ると長方形、いろいろな形に切り口が変化することを体験しておいてほしいのです。    

 今の小学生、中学生は体験を伴わない知識が多く、想像力が乏しいと感じます。想像力は頭の中だけで養われるのっではありません。手で触って、目で見て、においをかいで、何かを感じ、そこから更に複雑なことを考え、想像できる力が養われるのです。楽しい体験をいっぱいして、想像力を豊かにして、新しいことを創造できる人になってほしいのです。

 自分が大切な存在であるということ。生きていることは楽しいことすばらしいことがたくさんあるんだということ。この二つが理解できていれば生きる力がつきます。必ず幸せになります。自立することができます。強い意志を持つことができます。人に優しくなります。他人の評価に惑わされず、見た目のよい、似たような結果よりも、自分で出来たことに誇りを持ってほしいのです。自信を持ってください。自分の足で歩くのです。毎日楽しく何にでも挑戦してほしいのです。子どもたちが今も将来も安全で幸せな人生を送ることを心から切望いたします。(2020年5月推敲)